愛知県の幸田町にある歯医者、うおずみ歯科クリニックでは患者様に対し、お口の中の健康に少しでも興味を持っていただければと思い、歯の豆知識をブログにて発信していきます。
歯周病が細菌感染による感染症だという事を知っていますか?
歯周病の原因は、歯にべったりとつくプラーク(細菌のかたまり)です。
その中にひそむ歯周病菌が引き起こす炎症によって歯を支える歯周組織が壊されてしまい、最終的には歯が抜けてしまうという怖い病気です。
また、いったん破壊されてしまうと回復させるのが難しい点でも大変やっかいです。
歯周病がふつうの感染症と違うのは、病気の原因菌が普段から私達のお口の中にいる常在菌だという事です。常在菌である歯周病菌と人間は、もともと共存しています。
しかし、歯磨きをサボったり、磨き方が雑だったりして、プラークが蓄積し成熟するにつれて歯周病菌はお口のなかで猛烈に増殖します。
すると、それまで保たれていた共生のバランスが崩れ、炎症が起きます。これが歯周病の始まりになります。
歯周病の進行を止めるためには、徹底的に歯周病菌を追い出す事です。
歯周病治療は、歯周病菌を口から追い出すのがもっとも確実で効果的治療法です。
歯周ポケットの中を掃除するスケーリンブ&ルートプレーニング、歯茎を切り開いて行うデブライトメント、PMTCや丁寧な歯磨きなど方法は様々でもその目標は一つ。
すなわち「歯周病菌の除去」です。
空気にあたると死んでしまう嫌気性菌である歯周病菌は、歯周ポケットの奥深くや軽石状の歯石の中が大好きです。温かで空気のない恵まれた環境のなかに潜んでいます。
そこで歯周病菌を減らすには、歯面だけでなく、歯周ポケットの中もスケーリング&ルートプレーニングでしっかり掃除します。それでも取れなければ、歯ぐきを切り開いてデブライトメント(プラークや歯石、汚染された組織の除去)をします。
歯面のプラーク除去ももちろん重要で、歯科医院のプロフェッショナル・クリーニングであるPMTC、そして患者さんご自身の丁寧な歯磨きで歯周病菌を徹底的に減らしていけます。毎日の歯磨きも、歯周病菌を減らすために立派な治療になります。
歯科の実態調査では、日本人の成人の8割に何らかの歯周病の症状があることがわかっています。痛くないからといって放置せず、病状が悪化する前に歯周病の治療を始めましょうね。
当医院では、予防のための定期的なお口の定期検診を実施しております。
虫歯や歯周病予防のため、ぜひご来院ください。
愛知県の幸田町にある歯医者、 うおずみ歯科クリニック
院長 魚住 大樹